塩尻市奈良井と木曽郡木曽町福島で3日夜、旧宿場町の街道沿いなどにアイスキャンドルを並べる催しが行われ、住民や観光客らでにぎわった。ともに木曽谷全域で11日まで順次開催している「木曽路氷雪の灯(ひ)祭り」の一環。
「奈良井宿アイスキャンドル祭り」は、奈良井区などでつくる実行委主催。1月上旬ごろから住民がバケツにためた水を自宅で凍らせてアイスキャンドルを作った。この日は江戸時代の面影が残る約1キロの街道沿いに並べた約2千個のアイスキャンドルに灯がともり、一帯は幻想的な雰囲気に包まれた。初めて訪れたという甲府市の会社員深沢恵実(めぐみ)さん(52)は「寒い中だけれど、温かい感じがする」。
木曽町の「信州木曽ふくしま雪灯(あか)りの散歩路(みち)」では、ボランティアらが5千個近いキャンドルを用意。雪像や氷の板の飾り「アイスプレート」も並び、町並みは温かな雰囲気に包まれた。記念写真を撮る親子連れやカップルの姿も目立った。
木曽町では、4日も午後6時からアイスキャンドルを点灯する。