春に本格オープンさせるコスプレ撮影専用スタジオで夢を語り合う2人=小矢部市岩尾滝

春に本格オープンさせるコスプレ撮影専用スタジオで夢を語り合う2人=小矢部市岩尾滝

富山県 砺波・南砺・五箇山

小矢部の古民家に「コスプレ撮影」スタジオ開設へ

北日本新聞(2017年2月15日)

 富山市と金沢市の30代の女性2人が小矢部市岩尾滝の空き家だった古民家を購入し、今春からコスプレ撮影専用スタジオをオープンさせる。2月からプレオープンして利用者の声を集めており「将来は納屋カフェも開き、一日遊べる楽しい場所にしたい」と夢を描く。小矢部ではまちおこしの一つとしてメルヘン建築や寺といった資源を活用したコスプレイベントが昨年開催されており、2人の活動は誘客の弾みとなりそうだ。

 中山間地の岩尾滝集落の国道471号沿いに、2人が購入した1958年築の木造2階建ての家がある。2人によると、コスプレ撮影専用スタジオは県内初、民家を活用するのは北陸初。幸福を意味する「ハピネス」などからコスプレスタジオ「はぴにゃす」と名付けた。和室や欄間のある16畳の広間など8部屋を撮影用に提供し、希望者はコスプレ衣装を持参し利用する。

 職場の元同僚の2人は好きなコスプレを仕事にしたいと、互いが暮らす富山と金沢の中間地点で、高速道路の便が良い小矢部を選んだ。家のリフォームや看板作りまで自らの手で準備している。和室の一つはホラー撮影ができる廃墟の雰囲気とし、今後は中国風などのコンセプトの部屋を設ける。将来は衣装の貸し出しからメーク、撮影までセットで楽しめるようにし、敷地内の納屋でカフェを開きたいと考えている。

 集落の住民の中には「若い人が来ることで活気につながれば」と期待する声も。2人は「小矢部にはコスプレーヤーを受け入れる人の温かさと自然、他にないメルヘン建築の強みがある。コスプレの街として一緒に盛り上げたい」と張り切る。経営が軌道に乗れば小矢部に引っ越すことも考えているという。

 3月18日には近くのメルヘン建築の市教育センター(旧岩尾滝小学校)でコスプレイベントを開く。プレオープン中の利用は予約制で1人千円。問い合わせは電話070(4175)9341。

えきねっと びゅう国内ツアー

砺波・南砺・五箇山 ニュース