福井市の国の名勝「養浩館庭園」が、米国の日本庭園専門誌による2016年の日本庭園ランキングで5位に選ばれた。15年は4位、14年は5位だった。07年から10年連続で10位以内をキープしている。
ランキングは専門誌「数寄屋リビングマガジン」(ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング)が03年から毎年発表。日本国内で公開されている1000以上の日本庭園を国内外の専門家が訪れ、歴史性や知名度ではなく、庭の美しさや建物と庭園の調和、職員の対応などを総合評価している。養浩館庭園は08年から3年連続で入った3位が最高。
市文化課は「専属庭師の配置で庭園の質が向上したことが評価につながったのでは」と分析。「上位入賞は職員にとっても励みになる。県外からの観光客にもリピーターになってもらえるようにしたい」と話した。
養浩館庭園は福井藩主松平家の別邸。屋敷は1945年の福井空襲で焼失したが、82年に庭園が国の名勝に指定されたのを機に同市が復元。昨年度は約7万2330人が来園した。
1位は14年連続で足立美術館(島根)。2位は桂離宮(京都)、3位は山本亭(東京)だった。