地方の魅力を東京都心で発信する施設「旅する新虎マーケット」が24日、東京都港区の新虎通りにオープンする。第1弾の出展自治体の一つに選ばれた高岡市は市内の食材や工芸品を紹介する。テープカットセレモニーと報道陣向けの内覧会が23日に開かれ、内部が公開された。
施設は幅約13メートルの広い歩道に設置。出展自治体の旬の味覚や工芸品などの展示を楽しめる飲食店「スタンド」(4棟)、特産品販売の「ストア」、自治体の食材を使ったメニューを用意する「カフェ」の計6棟で構成する。
高岡市のスタンドは床面積約25平方メートルで8席。スズ製品などが展示してある空間の中で、市内の企業が食材を提供して作るとろろ昆布おにぎりやおでん、地酒「勝駒」などを味わうことができる。
全国464の市町村でつくる「2020年東京オリンピック・パラリンピックを活用した地域活性化推進首長連合」が国の支援を受けて開設した。本番への機運が高まる東京を舞台に、地方の魅力を国内外に発信する狙いがある。
施設は五輪本番までの期間限定開業で、約3カ月ごとに出展自治体が代わる。第1弾の高岡市、山形市、神奈川県湯河原町、山口県宇部市、愛媛県今治市の5自治体は6月末まで。