富山湾の春の味覚・シロエビの水揚げが3日、射水市八幡町の新湊漁港と富山市岩瀬天神町の岩瀬漁港であり、「富山湾の宝石」の豊漁に浜が活気づいた。1日の解禁日は強風と高波で漁ができなかったため、この日が今シーズンの初水揚げとなった。
水揚げされたばかりのシロエビは見る角度によってさまざまに色を変え、「宝石」と呼ぶにふさわしい姿。朝日を浴びて淡い桃色に輝くシロエビを、大勢の仲買人らが次々と競り落としていた。
■素揚げ「おいしい」、JR富山駅で配布
とやま市漁業協同組合は3日、シロエビの消費を促そうと、JR富山駅南口広場で、初水揚げされたシロエビを素揚げにして通行人らに配った。
鮮魚店「富山駅前 さかな屋撰鮮(せんせん)」のスタッフが、そろいの法被姿で鐘を鳴らしながら、広場前を通る人たちに渡した。器に30匹ほど素揚げのシロエビが入っており、受け取った人たちは「わあ、ぜいたく」「おいしい」と喜びながら味わっていた。