再整備が完了した福井城址の福の井=福井市大手3丁目

再整備が完了した福井城址の福の井=福井市大手3丁目

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「福の井」につるべ備えた上屋 福井城址、観光目玉に

福井新聞(2017年4月6日)

 福井城址(福井市)の天守跡にある井戸跡「福の井」の再整備が完了した。地下水の給水設備と、つるべを備えた上屋を新たに設置。公園観光の目玉スポットの一つとして生まれ変わった。8日に完成式典と記念茶会を開く。
 近くの山里口御門(やまざとぐちごもん)の復元とともに、県の「県都デザイン戦略推進事業」の一環として再整備した。井戸は直径1・6メートルほどの円形で深さ約5メートル。福井地震の影響で変形していたが、石組みを積み直した。近くの別の井戸から水を引き、井戸脇に蛇口を設けた。水場には笏谷石を使った。
 また、ヒノキ造りの上屋を設け、井戸のある場所を目立たせた。普段はふたがしてあるが、中をのぞけるように工夫した。イベントなどではふたを外し、つるべで水をくむ実演ができる。
 8日は午後1時半から式典を行い、同2時半からと同3時15分からの2回、井戸水を使った記念茶会を開く。各回25人(当日先着順)で、1席500円。雨天中止。
 県交通まちづくり課の担当者は「8日には近くの桜も見ごろになり、いい景色が楽しめると思う。新年度に完成する山里口御門を含め、城址に親しんでほしい」と話している。

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