「木曽路はすべて山の中〜山を守り山に生きる〜」をテーマにした一帯の物語が、文化庁認定の日本遺産に選ばれた木曽郡6町村と塩尻市、観光団体、商工団体などでつくる木曽地域文化遺産活性化協議会は、魅力を発信する日本語と英語版のパンフレット=写真=を作り、ホームページも設けた。
パンフレットでは一帯の地図に、塩尻市奈良井や南木曽町妻籠などの宿場、上松町の赤沢自然休養林や大桑村の阿寺渓谷などの景勝地を掲載。南木曽町のろくろ細工や木曽町開田高原の木曽馬なども含め計38の構成文化財を写真入りで紹介している。
裏面では、ヒノキなど木曽五木を守るために行われた厳しい森林保護政策の歴史や御嶽信仰、お六櫛(ろくぐし)や木曽漆器などの地場産業を説明している。A2判を四つ折りにしてあり、約340万円かけて日本語版、英語版をそれぞれ5万部ずつカラー印刷した。旅行会社に配布するほか、イベントなどでも配る予定だ。
「日本遺産木曽路」のホームページでは、長年すんき作りを続けている女性や、木材業者、漆職人らが木曽地域の魅力について語っている。