国際北陸工芸サミットのメイン会場となる富山県美術館。8月に全面開館する=富山市木場町

国際北陸工芸サミットのメイン会場となる富山県美術館。8月に全面開館する=富山市木場町

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11月に国際北陸工芸サミット 富山県美術館

北日本新聞(2017年4月19日)

 県内で今秋開かれる「国際北陸工芸サミット」の日程と概要が決まった。中心会期は11月16~23日で、賞金総額400万円の公募展「U-50 国際北陸工芸アワード」を柱に、作品展示やシンポジウムなどさまざまな催しを繰り広げる。メイン会場には、8月に全面オープンする富山県美術館を充てる。石井隆一知事が18日の定例会見で発表した。

 サミットは、文化庁と工芸の一大産地である北陸3県が連携して開催する。初年度は富山県、2018年度か19年度は福井県、20年度は石川県が開く予定で、北陸の多彩な工芸の魅力を世界に発信する。

 公募展「U-50 国際北陸工芸アワード」は50歳以下の作家や職人、デザイナーらが対象で、応募者の国籍は問わない。元文化庁長官の青柳正規氏をはじめ、海外のデザイナーや建築家ら9人が選考委員を務める。

 1次審査は書類選考で、50人程度まで絞り込んだ後、一人一人から作品の提供を受ける。作品による2次審査を通過した上位6人には、北陸の工房や企業と作品を共同で制作してもらい、その中からグランプリ作品を選ぶ。グランプリの賞金は200万円。表彰式は11月23日、高岡市の国宝・瑞龍寺で行われる。

 1次審査の通過者約50人の作品は、11月16日から18年1月8日まで富山県美術館で開く「ワールド工芸100選」(仮称)で展示する。

 このほか、11月18日に県美術館、23日にはウイング・ウイング高岡で選考委員や国内外のゲストによるシンポジウムを実施する。アワードの優秀作品は18年1~2月、高岡、富山、魚津市で巡回展示する。

 県は18日から、アワードの参加者の募集を始めた。締め切りは5月31日。問い合わせは文化振興課、電話076(444)3436。

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