スタートするラリーカーを見送るファン=23日、木曽町三岳

スタートするラリーカーを見送るファン=23日、木曽町三岳

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御嶽山麓、迫力ラリーレース 復興願い―木曽でシリーズ戦

信濃毎日新聞(2017年4月24日)

 御嶽山麓の木曽郡木曽町三岳で23日、トヨタ自動車主管の国内ラリーシリーズ今季3戦目が行われた。御嶽山噴火災害直後の2015年を除き、13年から同町で続く大会で、大勢のファンや地元住民が観戦した。

 レースには全国から72台が出場。御岳ロープウェイ駐車場を1台ずつ出発し、全長約50キロのコースを2回走って、このうちの3区間、計6回のタイムで順位を争った。観戦場所が設けられた小島堆砂地もタイムの計測場所となり、車両が土煙を上げながら駆け抜けた。

 木曽町のコースを初めて走ったという愛知県豊田市の会社役員、若松仁さん(60)は「堆砂地は、車が上下に跳ねて難しかったが、他の場所は道幅も広く、気持ちのいいコースだった」。伊那市から夫婦で観戦に来た井口巡さん(75)は「近くでこんなに面白いものが見られてうれしい。若ければ出場したかった」と話した。昨年に続き俳優の哀川翔さんも出場し、声援を受けていた。

 レースは、県内外のラリー愛好家でつくる「フレンド・ラリー・クラブ」(松本市)主催。噴火後に落ち込んだ観光振興につなげる狙いもある。木曽町の原久仁男町長は「選手の多くが泊まりで参加してくれて、本当にありがたい」と話していた。

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