県木曽地域振興局や木曽町、上松町、王滝村と地元の観光協会などは16日、地域で協力しながら星空を観光資源にするための協議会を設立させる。木曽町に東大木曽観測所があるほか、星空を観光に生かす取り組みも始まっており、これらを広くアピールする狙いだ。
昨年7月に阿部守一知事が「移動知事窒」で同観測所を訪れた際、観測所側から、地域で連携し星空を観光資源として生かしたらどうか―との提案があり、同地域振興局が中心となって準備してきた。「木曽星の里づくり推進協議会」と名付ける予定。同観測所や木曽地方の天文愛好家でつくる「木曽星の会」などにも協力を求めていくという。
具体的な内容は今後考えるが、現時点での案としては、観測所周辺の伸びた木を切るなど星の見やすい環境を整えるほか、星空について語れる人材の育成、専用の眼鏡をかけると立体的に宇宙空間が見られるシステムの導入などについて検討したいという。
木曽町が2014年から毎年9月に開田高原の木曽馬の里・乗馬センターで開いてきた催し「ほんとの夜と出会う秋」や、王滝村の体験型宿泊施設「おんたけ休暇村」が毎晩、宿泊客向けに行っている観測会などと連携する方法も探っていくとしている。