写真作家として活動する北野武男さんの作品展「僕らはみんな生きている」が4日、福井市上野町の福井信用金庫川西支店で始まった。何げない自然風景の中にたたずむ生き物に焦点を当て、命の大切さを訴えた作品12点が並ぶ。15日まで。
北野さんの写真歴は12年。現在は同市の一乗谷朝倉氏遺跡や福井県勝山市の平泉寺、福井県越前町の越知山を主な撮影場所として活動している。
今回は、一乗谷朝倉氏遺跡で撮影した写真を中心に展示した。赤いヒガンバナの上で勇ましい表情を浮かべるバッタや唐門の前を優雅に飛ぶサギなど、生き物のたくましさをとらえている。
北野さんは「美しい風景の中で、懸命に生きる生き物の姿をぜひ見てほしい」と話していた。