鉄鋼業の神がまつられている須天(すあま)熊野神社(小松市須天町1丁目)で8日、熊野金鋳護(かないご)祭が営まれ、小松、能美市内の鉄工業に関わる40社の代表者が、今年1年の操業が無事だったことを感謝し、業界の発展を願った。
神事では、木づちで鉾(ほこ)を打ち固める儀式を執り行うのが習いとなる。今年は南熔工業(小松市)の南太郎社長(43)が小鍛冶、林幸鉄工所(同市)の林幸樹社長(66)が大鍛冶を務め、大小の木づちで鉾をたたいた。鉾は、砂鉄や鉄鉱石とともに神前に供えられた。
尾坂正輝禰宜(ねぎ)が祝詞を奏上し、参列者が玉串をささげた。同神社は鉄鋼業を興したとされるスサノオノミコトとカナヤマヒコノミコトをまつっており、毎年、金鋳護祭を営んでいる。