氷見市比美町の氷見魚市場で4日、初競りがあり、ブランド魚「ひみ寒ぶり」は385本が水揚げされた。十数キロの大物も並び、今後の豊漁への期待で浜は活気づいた。
競りに先立ち、大漁祈願祭と初市式が行われた。森本太郎氷見漁協組合長と釣吉範氷見魚仲買商業協同組合長が「巻き網漁の影響で今季の寒ブリ漁は厳しい状況」と述べ、「水産業を取り巻くさまざまな難題を解決していく一年にしたい」とあいさつした。
林正之市長、橘慶一郎衆院議員、堂故茂参院議員が祝辞を述べ、菅沢裕明、薮田栄治の両県議、嶋田茂市議会議長や漁業関係者らが三本締めし一年の豊漁を祈った。
競りではひみ寒ぶりのほかフクラギやウマヅラハギ、スルメイカなども並び、仲買人が次々と競り落とした。
今季のひみ寒ぶりは、昨年12月2日に漁の開始が宣言され、水揚げの累計は5575本。前季初市時の2万1452本を大幅に下回る一方、12月末から300本を超える日が増えている。