上平農林業振興センターを見学する参加者

上平農林業振興センターを見学する参加者

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公共施設どう使う? 南砺市がバスツアー

北日本新聞(2018年1月26日)

 公共施設再編に取り組む南砺市は25日、再編計画の対象となった五箇山地域の施設を見学するバスツアーを実施した。3事業者と1個人計6人が観光や教育などの目的で利用された計6施設を見て回り、新たな利活用の可能性を探った。

 南砺市は2045年度までに、保有する436施設50万9835平方メートルをほぼ半減することを目指し、譲渡や解体に取り組んでいる。

 バスツアーは民間事業者の自由な発想で、利活用のアイデアを募ろうと初めて企画。砺波、金沢両市のコンサルタント会社3社の担当者のほか、砺波市内の男性が参加した。

 上平自然環境活用センター「ささら館」や民謡の里、上平農林業振興センターなどを巡り、それぞれの施設について説明を受けた。参加者は厨房(ちゅうぼう)やオープンスペースといった施設の特徴を捉え、「デイサービス施設として使えるのでは」「事業所に向いているかもしれない」などと述べた。

 まちづくりに携わる砺波市内の男性は「住民たちが施設を管理する時代がやってくる。危機感を持って取り組む南砺市を見学し、課題やメリットを探りたい」、同市のコンサルタント会社の男性は「いい施設ばかりでもったいないという印象だが、民間で使うとなるとなかなか難しい」と話した。

 市は今後、別の地域でのバスツアー開催も検討している。

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