現代美術家の山村俊雄さん(60)=栃木県宇都宮市=の作品展「玲(れい)瓏(ろう)」が2日、射水市市井(大門)の光照寺で始まり、本堂や庫裏に約20点の作品が展示されている。31日までの期間中、同寺では演劇やダンス、楽器演奏など多彩な催しが行われる。
山村さんは宇都宮市のアトリエで作品展示とダンスなどを組み合わせたイベントを開いてきた。20年ほど前にこのイベントで県内在住のダンサー、ゐくみみさんと知り合ったのが縁で、ゐくみみさんの教え子で光照寺僧侶の公文名到さんと出会い、今回の作品展が決まった。
同寺の本堂と庫裏には、大小さまざまな作品を置いた。黒く着色した縦2・2メートル、横8メートルの板に金色の顔料を垂らし、アクリル板で押さえたり息を吹き掛けたりして波紋のような模様を表した「波動」は、本堂の雰囲気と相まって荘厳な趣を醸し出している。
山村さんと公文名さんは「非日常を体験できるようなイベントにしたい」と話す。
月、火、水曜日は休館で、開館時間は午後2時~同10時。入場無料で、一部イベントは有料。北日本新聞社後援。