福井市の国の名勝、養浩館庭園で10、11日、ライトアップイベントが開かれる。9日には試験点灯があり、照らされた木々や石塔がかすかに揺れる水面に映り込み、春が近づく庭園を幻想的に彩った。
住民グループ「宝永まちづくり委員会」が2001年から続けている。
試験点灯では、庭園とその周辺に設置された約50基の照明の角度や強さを確認。地元の児童らが夢をテーマにカラフルに描いた高さ約35センチの手作りあんどん5基にも明かりをともした。当日は手作りあんどんを約300基に増やし、温かな光の空間を演出する。
両日とも午後6時~同8時半で、同庭園と隣接する市立郷土歴史博物館は無料開放。甘酒や梅昆布茶が振る舞われ、ハープや二胡の演奏もある。同委員会の永田勝二会長(85)は「少しでも多くの人に来てもらって感動を味わってほしい」と話していた。