福井県福井市の足羽山北側の愛宕坂と横坂で連夜、あんどんがともされ、やわらかい光で石段や料亭をほのかに照らし出している。風情ある「灯の回廊」は4月15日まで続く。
午後6時半ごろ、石段に等間隔に並べられた鉄製のあんどん140個の和ろうそくに火がともされると、料亭などの趣ある建物が幻想的に浮かぶ。カップルや家族連れが散策を楽しみ、夫婦で訪れていた藤田直己さん(66)=福井市=は「ろうそくの明かりがゆらめいていて、とてもきれい」と話した。
ライトアップは、市が毎年春と秋に行っている。時間は午後6時半から同9時半まで。15日までの期間中は、市愛宕坂茶道美術館と市橘曙覧記念文学館の開館時間を午後9時まで延長しているほか、呈茶や落語会など多彩な催しが開かれる。