「けんか山」で知られる高岡市無形民俗文化財「伏木曳山（ひきやま）祭」の宵山ライトアップが１４日、同市伏木本町の山倉前で行われた。１５日の本番に向け、照らし出された７本の花山車（やま）が港町の夜を彩った。

　塩谷雄一同祭実行委員会長があいさつ。ことしの一番山車を務める上町がおはやしを披露し、勇ましい音色を響かせた。各山町の総代が意気込みを語った。

　伏木地区ボランティアかたかごグループ芸能部「弥紀（みのり）の会」が「伏木けんか山七福神音頭」を披露。伏木神社と各町の山宿を回るスタンプラリーの台紙をデザインした伏木小学校の児童３人の表彰もあった。

　山倉前には、明治の大火で焼失した十七軒町（じゅうしちけんちょう）の山車が２０１６年に復元されて以降、伏木に伝わる全７本の山車がそろう。大勢の見物客は華やかに飾られた山車を写真に収めたり笛や太鼓の音色に聞き入ったりして、祭り前夜の雰囲気に浸った。

　１５日は午前１０時４５分に花山車７本が本町広場を出発し、町内を巡行する。正午にはＪＲ伏木駅前で小判のレプリカや餅をまく。山車同士を激しくぶつけ合う「かっちゃ」は、午後７時半と同１０時半ごろから、本町広場と法輪寺前で繰り広げられる。