音楽を通じて富山市八尾町中心部に人を呼び込もうと、有志が土蔵造りの古民家を改装した観光拠点「越中八尾ベースO(お)YA(や)TSU(つ)」(八尾町上新町)を舞台にライブイベントを開いている。今年1月から2カ月に1度のペースで企画。ステージと客席の距離が近く、会場一体となって盛り上がれると出演者、観客の双方から好評だ。(八尾・婦中支局長 谷井康彦)
八尾地域でジャズコンサートなどを企画してきた武内清さん(58)=富山市八尾町福島=を世話人に、同施設を運営する観光コンサルティング会社「OZLinks(オズリンクス)」の原井紗友里社長、歌手の布上智子さん(富山市)が中心メンバー。明治初期に建てられた重厚感のある建物を「最高の遊び場にしよう」と始めた。
県内外に音楽仲間のいる布上さんの人脈を生かして多彩なジャンルのライブを企画。定員約50人の会場は毎回満席となり、来場者は飲食をしながら音楽を楽しんでいる。
5月の第3回では歌手のCHIKOさん(魚津市)、パーカッション奏者のヤマダベンさん(富山市)、国内外で活躍するバンドネオン奏者の仁詩さん(東京)、布上さんが出演し、世界各地の曲を披露した。
武内さんは「おわらだけでない八尾の魅力を伝えたい。八尾を訪れるきっかけをつくることでリピーターにつながればうれしい」とライブの狙いを語る。第4回は7月7日に予定しており、女性ボーカルグループ「grava(グラーバ)」などが出演する。