アルミ製だった窓枠を建設当時の木製に戻す工事が完了した佐久市大沢地区の市有形文化財「旧大沢小学校」で13日、一般公開が始まった。1893(明治26)年建築の木造の旧校舎の趣をこれまで以上に楽しむことができ、地元住民や観光客が興味深そうに見て回った。16日まで。
旧校舎では1977(昭和52)年度に木製の窓枠がアルミ製に取り換えられたが、その後も同校で保管されてきた。住民でつくる大沢地区文化財保存会が復元を要望し、市側が実施。会長の永井一男さん(71)は「保存してあったのは奇跡。築125年の建築物としてふさわしい姿に戻った」と来場者に説明した。
木造校舎だった時代に市内の野沢小学校に通った平林幹一さん(80)=佐久市高柳=は「いやあ、懐かしい」と話し、子どものころを振り返っていた。一般公開は午前10時〜午後4時。無料。建設当時の平面図なども展示している。