飯田市時又の天竜川で16日夜、灯籠を流して故人をしのぶ「第41回飯田時又灯ろう流し」が行われた。約400個の灯籠がゆらゆらと川を下る中、2千発ほどの花火が打ち上げられ、夜空を彩った。
市や飯田商工会議所、竜丘自治会などでつくる実行委員会の主催。新盆を迎えた家族がろうそくに火をともし、灯籠を天竜川に流した。暗闇の中、柔らかな光が点々と浮かび上がり、幻想的な雰囲気。色鮮やかな花火が打ち上がると、見物客たちは歓声を上げて拍手を送った。
息子2人らと訪れた近くの坂井亜弥子さん(42)は「ただの花火大会ではなく、先祖代々に感謝をする、1年の中でも大切な日です」と話していた。