望頼山荘で犬を抱き笑顔を見せるマクニコルさん(右)と足立さん

望頼山荘で犬を抱き笑顔を見せるマクニコルさん(右)と足立さん

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古民家で犬と宿泊OK 砺波「望頼山荘」25日内覧会

北日本新聞(2018年8月22日)

 築300年の古民家を改装した「望頼(ぼうらい)山荘」(砺波市頼成)で、7月下旬から民泊の営業が始まった。散居村での暮らしを体験できるだけでなく、犬と一緒に過ごすことができる。大型犬と一緒に泊まれる宿泊施設は少ないといい、運営するマクニコル良治さん(34)と足立真希さん(30)は「自然に囲まれた中、人と動物に優しい空間になればうれしい」と話している。

 望頼山荘は約20年前、空き家になるところをNPO法人地球映像ネットワーク(東京)が持ち主から寄付を受けて改修。富山事務所としていたが、2年に1度主催する映画祭でしか使用することがなく、年々、傷みが出ていた。

 山荘を有効活用しようと、法人に所属するマクニコルさんと足立さんが3年前に移り住み、民泊営業に向けて準備を進めてきた。廃材などを活用し、手作りで改築。屋敷林(カイニョ)に囲まれた建物には、格天井の間など伝統的な部分を残しながらも、広いウッドデッキやカラフルなステンドグラスなど新しい要素も取り入れている。

 2人がラブラドールレトリーバーを飼っており、大型犬と泊まれる宿泊施設が少ないことから、犬と過ごせる民泊とした。小型犬から超大型犬まで受け入れる。山荘は砺波市が主催する移住希望者を対象にしたツアーでも立ち寄り先として利用されている。7月25日に民泊を始めて以降、客は外国人が中心だという。15日から滞在しているドイツ人画家、マキシム・シモネンコさん(34)は「毎日絵を描いて過ごしている。自然と家の雰囲気が素晴らしい」と笑顔を見せた。

 客室は、1人用の洋室1部屋と、2、3人用の和室3部屋。25日午前9時~午後3時に内覧会を行う。問い合わせはマクニコルさん、電話090(5518)7822。

■犬のしつけや散歩を代行
 マクニコルさんは8月上旬、望頼山荘で、犬のしつけや散歩代行、フード販売など犬と飼い主の生活を支えるサービスを始めた。

 サービス名は「スカイラボ」。マクニコルさんがスコットランドで数十匹の犬を繁殖、育て上げた経験を生かして、犬のしつけを行う。トレーニングには、小型犬や狩猟犬といった犬種別のほか、来店型や訪問型、合宿型などの種類がある。

 ペットホテルとしても24時間体制で小型犬から大型犬までを預かる。自然災害で避難の必要がある場合には無料で開放し、犬と飼い主を受け入れる。生物学的に適正とされ、海外で評価が高いドッグフードの販売や散歩代行も行う。25日には望頼山荘で、しつけの無料相談会を行う。

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