合掌造り家屋の部分を塗り直す南砺平高生ら

合掌造り家屋の部分を塗り直す南砺平高生ら

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"五箇山壁画"お色直し 南砺平高生

北日本新聞(2018年8月27日)

 南砺市東中江(平)の「道の駅たいら」前の市道沿いに設置された壁画が老朽化したため、南砺平高校の生徒が26日、塗り直しの作業をした。もともと同校前身の平高校生徒らが15年ほど前に五箇山の多彩な魅力を表現して制作した経緯があり、先輩から引き継いだ地域貢献の務めをしっかりと果たした。

 壁画は長さ約40メートル、高さ約2メートル。桜吹雪の中の獅子舞や紅葉の山をバックにした麦屋節やこきりこの踊り、雪に包まれた合掌造り家屋など四季の情景と、地元民話を題材にしたカッパなどが描かれている。平中学校生徒や武蔵野美術大学生らも加わって、2002~05年に制作した。

 色あせや破損が目立つようになり、地元自治振興会や道の駅が修復への協力を依頼。26日の作業には、南砺平高校生徒会の呼び掛けに応じた1、2年生約20人が参加し、色あせた部分にペンキを塗った。壁画制作当時の平高校美術部長で図案を考えた鼻崎友香さん(34)や、美術部顧問教諭だった野畠峰彦さん(54)がサポートした。

 生徒会長の高田道希さん(2年生)は「観光客にきれいな絵を見てもらいたい」と話していた。あと数回作業を行い、完成させる。

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