木曽郡南木曽町妻籠宿と岐阜県中津川市馬籠宿を結ぶ木曽路の人気コースを歩く外国人観光客ら

木曽郡南木曽町妻籠宿と岐阜県中津川市馬籠宿を結ぶ木曽路の人気コースを歩く外国人観光客ら

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「アドベンチャーツーリズム」普及へ 信州PR、まずは中山道

信濃毎日新聞(2018年8月30日)

 県観光機構は、活動的な野外体験と自然や異文化を組み合わせた体験型観光「アドベンチャーツーリズム」の普及による海外誘客に乗り出す。欧州や北米・南米で人気がある旅行形態で、体験型のレジャーが中核のため、旅行消費額の増加につながりやすいのが特徴だ。最初の普及の舞台に、宿場町の風情が楽しめる中山道を選び、独自性の高い旅行商品を開発して信州の観光ブランド力を高める。

 アドベンチャーツーリズムは、アクティビティ(旅行先での遊び)、自然、異文化体験の3要素のうち、二つ以上で構成される旅行と定義される。シーカヤック、ラフティング、トレッキング、山登りといった海、川、山を生かしたさまざまな野外体験に、現地の文化と触れ合う機会を組み合わせるのが一般的だ。

 県内の海外誘客は、スキー客が多く訪れる冬場に比べ、グリーンシーズンの集客に課題がある。県観光機構はアドベンチャーツーリズムの普及で、年間を通じて海外誘客を図る効果も狙う。

 同機構が会員制交流サイト(SNS)上の訪日客の発言を分析したところ、県内観光地の中で中山道への注目度が比較的高かったという。近年目立つのは、宿場町の街並みが残る木曽路を歩く訪日客の姿。木曽川での川下りのような野外体験も組み合わせられる。アドベンチャーツーリズムに適した場所として、海外への情報発信を強化する。

 アドベンチャーツーリズムの国際的な普及組織「アドベンチャー・トラベル・トレード・アソシエーション」(米国)の幹部を9月下旬に招いて中山道を視察してもらい、助言を受ける。同25日には旅行関係者が集う催し「アドベンチャー・コネクト」を長野市で開催。国内開催は昨年の北海道に続いて2回目で、県内での普及方法を検討する。

 同機構の岩本文成インバウンド推進部長は、国際的な旅行客の獲得競争をにらみ「世界の観光地の中で選ばれるオンリーワンの旅行商品をつくる必要がある」と説明。訪日客が増える2019年ラグビーワールドカップ(W杯)、20年東京五輪・パラリンピックを見据え、「地域文化を売り物にした旅行商品を開発する」としている。

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