平面・立体部門でグランプリに選ばれた「郷愁のバオバブ」(左)などが並ぶ会場=富山市ガラス美術館

平面・立体部門でグランプリに選ばれた「郷愁のバオバブ」(左)などが並ぶ会場=富山市ガラス美術館

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絵画やガラスの意欲作 アートフェア富山開幕

北日本新聞(2018年9月1日)

 富山ゆかりの若手作家によるコンペ形式の展覧会「アートフェア富山2018」が31日、富山市ガラス美術館5階ギャラリーで始まった。「平面・立体」「ガラス」の2部門に、気鋭の52人が出品した意欲作がそろう。2日まで。

 2012年から毎年開催。30日の審査で入賞作を決めた。グランプリと準グランプリの受賞者4人は、国内外のアートフェアなどに出品できる。

 平面・立体部門でグランプリに輝いた牧田恵実さん(富山市)の「郷愁のバオバブ」は生命力にあふれた大木を描き、準グランプリの広垣彩子さん(神奈川県)の「蝟集(いしゅう)するカタストロフ」は四方八方に伸びた細いガラスの棒で、丸みを帯びたオブジェを形作った。

 ガラス部門でグランプリに選ばれた佐々木伸佳(のぶよし)さん(静岡県)の「花の器」は器のふたにガラス製の花を付けた。準グランプリの小曽川瑠那さん(岐阜県)の「深い静寂」は黒を基調とした花のオブジェ。表面のつやが、みずみずしさを感じさせる。

 入場無料。審査員を務めた美術商や学芸員によるトークイベント「国際市場の現状と世界に通用するアーティストとは」が1日午後1時から同館で行われる。富山美術青年会と富山市ガラス工芸センター、北日本放送、北日本新聞社でつくる実行委員会主催。

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