金沢ジャズストリート2018(同実行委員会主催、北國新聞社など共催)は15日、金沢市中心部で3日間の日程で開幕し、プロやアマチュアの音楽家がまちなかの8会場で軽快な音色を響かせた。北國新聞赤羽ホールでは6大学のビッグバンドが熱い競演を繰り広げ、10回目の節目となったジャズの祭典を盛り上げた。
片町きらら広場や近江町いちば館広場、尾山神社など8会場では、プロやアマチュアのバンド演奏が無料で楽しめる「まちかどジャズライブ」が行われた。雨が降る中、大勢のジャズ愛好家や観光客らが複数の会場を歩いて回り、生演奏に耳を傾けた。
北國新聞赤羽ホールで行われた「学生ビッグバンド・カーニバル」では、「金大Modern Jazz Society」をはじめ、東京工大、大阪大、早大、東大、国立音大のビッグバンドが次々と登場し、迫力のステージで満席の聴衆を魅了した。金大は4曲を演奏し、米ノーザン・コロラド大教授でマルチ奏者のドリュー・ザレンバさんと共演した。
金沢市民芸術村では、ベルギー・ゲント王立音楽院のマールテン・ウェイレル教授によるワークショップが行われ、県内外のジュニアバンドが指導を受けた。県教育会館ではジュニアバンドの交流レセプションが催された。
協賛イベントとしては、ANAクラウンプラザホテル金沢で「大人のためのディナー&ジャズライブ」が行われた。ジャズライブは16日も開催される。このほか、金沢蓄音器館で曲解説のイベント「音盤の記憶」、金沢アートグミでジャズレコードカバーアート展が実施された。展示は17日まで。
16日はまちかどジャズライブのほか、北國新聞赤羽ホールと県文教会館で国内外のプロアーティストによるライブ、市役所庁舎前広場ではジュニア・ジャズ・フェスティバルが行われる。