羽咋神社(羽咋市)の秋季祭礼は15日始まった。夜には同市中心部の長者川で「川渡し神事」が行われ、神輿(みこし)を載せた御座舟(ござふね)が、若衆の威勢の良い掛け声と共に川を進んだ。
神輿は日中に羽咋地区を練った後、午後9時ごろ、JR羽咋駅近くの紺屋橋の下で御座舟に載せられた。若衆が水しぶきを上げて川に入り、たいまつを掲げながら、約100メートル上流にある八幡神社まで御座舟を先導した。舟は川を何度も行き来して観衆を沸かせた。
神事は羽咋神社の祭神・磐衝別命(いわつくわけのみこと)が、八幡神社にまつられた妻の三足比咩命(みたらしひめのみこと)に会いに行く道中を表現したとされる。神輿は最終日の16日も町内を練る。