かがり火に照らされた土俵で行われた神事相撲=25日午後9時40分、羽咋市の唐戸山相撲場

かがり火に照らされた土俵で行われた神事相撲=25日午後9時40分、羽咋市の唐戸山相撲場

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唐戸山、伝統の熱戦 羽咋で神事相撲

北國新聞(2018年9月26日)

 2千年の歴史を誇るとされる石川県無形民俗文化財の唐戸山(からとやま)神事相撲(北國新聞社後援)は25日、羽咋市の唐戸山相撲場で行われた。加賀、能登、越中の力自慢約100人が熱戦を展開し、最高位の大関は西村幸祐さん(39)=津幡町横浜=と綿谷匡光さん(42)=七尾市湊町=が習わし通りに分け合った。
 古式にのっとり、かがり火が四隅にたかれた土俵で「水なし、塩なし、まったなし」の勝負が繰り広げられた。
 夜遅く、大関を決める「奥弓」の結びの一番が始まると、会場の熱気は最高潮に達した。上山(加賀・越中勢)の西村さん、下山(能登勢)の綿谷さんががっぷり四つに組んだ大一番の末に同体で倒れ込み、物言いがついて引き分けた。
 2人は仲間に担がれて約1キロ離れた羽咋神社に向かい、大関を報告した。
 これに先立つ協賛相撲では、高校生以上による勝ち抜き戦「大決勝」で奥田琢朗さん(17)=金市工高2年=が5人抜きを果たし、北國新聞社寄贈ののぼりを手にした。
 神事相撲は、羽咋神社の祭神である磐衝別命(いわつくわけのみこと)が相撲を好んだとされることから、命日の9月25日に奉納されている。

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