国宝瑞龍寺や国重要文化財・勝興寺など高岡市内の６寺院（六山）を、御朱印を集めながら巡ってもらうプロジェクト「越中高岡六山御朱印・御集印巡り」が１０月１日からスタートする。２６日、同市小馬出町の山町ヴァレーで開かれた関係者の打ち合わせ会で決まった。

　寺院を巡ることで高岡の歴史文化を体験してもらおうと、ボランティアグループ「高岡街歩き活性化プロジェクト」（筏井正樹代表）が企画。全国の寺社でブームになっている御朱印集めに着目した。「荘厳」「安寧」「典雅」など各寺院を象徴させる言葉を打ち出し、六山巡りにストーリー性を持たせる。

　フェイスブックを立ち上げるなどし、「越中高岡六山」を県内外に発信するほか、ポスターを製作し、六山全ての御朱印を集めた人には、線香を贈る方向でまとまった。打ち合わせには筏井代表や市内の６寺院の代表者ら１０人が参加。「越中高岡六山」のはんこを関係者に配り、参拝者への対応などを確認した。

　筏井代表は「御朱印は寺社の観光誘致に欠かせないツールになっている。宗派を超えて協力し、高岡の歴史文化を伝えたい」と話した。

　「越中高岡六山」は、瑞龍寺（関本町、曹洞宗）勝興寺（伏木古国府、浄土真宗）大法寺（利屋町、日蓮宗）佛石寺（伏木一宮、曹洞宗）総持寺（関町、高野山真言宗）大仏寺（大手町、浄土宗）。御朱印は各寺院で３００円で参拝者に授与する。