「ふく福柿」を収穫する宮木組合長(右)=砺波市東別所

「ふく福柿」を収穫する宮木組合長(右)=砺波市東別所

富山県 砺波・南砺・五箇山 特産

「ふく福柿」品質良好 砺波で収穫開始

北日本新聞(2018年10月2日)

 砺波市の中山間地にある栴檀山(せんだんやま)地区の特産で、市の「となみブランド」に認定されているさわし柿「ふく福柿」の収穫作業が1日、同地区で始まった。今年の品質は良好で、6日に開幕する「2018となみ夢の平コスモスウォッチング」の会場などで販売をスタートする。

 ふく福柿は、収穫した渋柿「刀根(とね)早生(わせ)」の渋味を3日間、二酸化炭素で抜いたもので、種がなく、あっさりした上品な甘さが特徴。1997年に設立されたふく福柿出荷組合が、3・5ヘクタールで約1700本を栽培している。

 今シーズンの収穫は昨年実績の6・7トンを上回る8~10トンの豊作を見込む。夏の猛暑の影響が懸念されたが、9月の雨で生育が進み、実の大きさは例年並みという。

 この日は、同市東別所にある宮木文夫組合長(81)の柿畑20アールで、約300キロを収穫した。宮木組合長や次男の武司さん(45)ら6人がはさみで摘み取り、出来栄えを確認した。組合長は「『となみブランド』のおいしい柿をたくさん食べてもらいたい」と話した。

 出荷は今月中旬ごろがピークで、今月末まで続く。コスモスウォッチング会場のほか、組合の選果場(東別所)や道の駅砺波などで販売する。

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