十日町市の馬場上遺跡から出土した機織りの道具などを展示し、古墳時代から奈良、平安時代の人々の暮らしを紹介する特別展=同市博物館

十日町市の馬場上遺跡から出土した機織りの道具などを展示し、古墳時代から奈良、平安時代の人々の暮らしを紹介する特別展=同市博物館

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古代の暮らし出土品で紹介 機織り道具など展示 十日町

新潟日報(2018年10月10日)

 十日町市西本町の馬場上(ばばがみ)遺跡から出土した機織りの道具などを展示する特別展「機織りのムラ 馬場上遺跡」が、十日町市博物館で開かれている。馬場上遺跡は古墳時代から奈良、平安時代(400~1200年ごろ)の遺跡で、会場では古代の人々の暮らしを紹介している。

 馬場上遺跡は、現在の博物館や西小学校の周辺に広がっていた。古代の大集落の跡とみられ、市教委は1974~84年、約1万4千平方メートルを発掘調査した。

 遺跡からは土器や鎌、矢尻のほか、糸によりをかける道具「紡錘車(ぼうすいしゃ)」が出土。植物繊維を糸にして、縦糸に横糸を通す作業を繰り返し、布を織っていたとみられる。

 特別展では馬場上遺跡からの出土品60点のほか、同じ時代に県外で出土した、糸を巻き取ったり、布を織ったりする木製の道具など140点も展示している。

 菅沼亘学芸員は「機織りに使う木製品は馬場上遺跡から出土していないので、県外の出土品も見どころ」と話している

 同展は11月4日まで。10月20日午後1時30分からは、福井大学の東村純子講師が「古代越後の苧麻布(ちょまふ)と考古資料」と題して講演する。申し込み、問い合わせは025(757)5531。

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