声援を受けて綱を引く「信州軍」の選手たち

声援を受けて綱を引く「信州軍」の選手たち

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信州軍、4年ぶり敗れる 飯田―浜松境「国盗り綱引き」

信濃毎日新聞(2018年10月29日)

 長野、静岡両県の「国境」を懸けた恒例の「峠の国盗(と)り綱引き合戦」が28日、飯田市南信濃と浜松市水窪町境の兵越(ひょうごし)峠で行われた。飯田の「信州軍」は浜松の「遠州軍」に4年ぶりに敗れ、通算成績は17勝14敗に。今まで信州側が勝ち取り、静岡側に4メートル食い込んでいた国境線を、遠州側が1メートル取り戻した。

 飯田商工会議所遠山郷支部など主催。選手10人ずつの3回勝負で、先に2回勝った方が勝ち。勝てば国境線が相手側に1メートル動くルールだ。

 1回戦に負けた信州軍は、2回戦に主力を投入。序盤は腰を落として持ちこたえ、1分半を過ぎた時点で、「せーの、よいしょー」と一斉に綱に力を込めた。温存しておいた力を一気に出す戦略で勝負をかけたが、相手にも勢いがあり、敗北した。

 信州軍の綱引き部副部長、御子柴美樹夫さん(51)は「悔しいが完敗。勝ちきる体力が残っていなかった」。過去最多という選手27人で臨んだ遠州軍のキャプテン、山本功さん(44)は「勝ちたいという一人一人の気持ちが強かった」と勝利の余韻をかみしめていた。

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