九谷焼作家でつくる小松九谷工業協同組合(小松市)が制作を進めていた九谷焼作品「五彩曳山(ごさいひきやま)」の第3弾が9日、市民ギャラリールフレでお披露目された。歌舞伎「勧進帳」で、弁慶が勧進帳を読み上げる一幕を人形で表現しており、歌舞伎と九谷焼の魅力を合わせて発信する。
人形は、弁慶(高さ33センチ)、富樫(同35センチ)、義経(同24センチ)の3体で、弁慶は十二代目市川團十郎さん、富樫は市川海老蔵さん、義経は市川ぼたんさんをモデルにし、3窯元が華やかな色合いで絵付けした。
木製の台座は、若手から重鎮まで作家35人が多彩な技法で制作した陶板122枚で彩った。展示は14日まで。市役所エントランスホールでも展示する。
「五彩曳山」の第1弾、第2弾では、毎年5月のお旅まつりで上演される子ども歌舞伎の舞台となる曳山の模型が完成している。