独自の技法を披露して学び合う招待作家ら=県呉羽青少年自然の家

独自の技法を披露して学び合う招待作家ら=県呉羽青少年自然の家

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7カ国10人公開制作 とやま国際アートキャンプ

北日本新聞(2018年11月15日)

 世界の美術家が集う「とやま国際アートキャンプ2018」の公開制作が14日、富山市西金屋の県呉羽青少年自然の家で始まった。7カ国10人の画家らはそれぞれの技法を駆使しながら、真剣な表情で創作に打ち込んだ。公開制作は18日を除き22日まで。

 キャンプは海外や県内の作家が人種や言葉の壁を超えて交流し、互いの芸術性を高めるのが狙い。富山市内で3年に1度開き、今回が4回目。

 米国や韓国、インドなどから招かれた作家10人は、共同のアトリエで制作を開始。ブラジルのタルシソ・ヴィリアートさんは、世界各地で目にした光景を抽象的に表す絵画に取り掛かり、「富山の景色もきっと絵に盛り込まれる」と語った。

 中国・遼寧省から参加した郭洪権さんはヒツジの毛まで再現する繊細な筆さばきを披露した。赤く色付いた木々をモチーフにしたり、点描のような画法で顔を描いたりする画家の姿もあった。

 県内作家がボランティアで運営をサポートした。プロデューサーを務める富山市の洋画家、藤井武さんは「いつもと違う環境でも集中できるのはさすが。制作する様子を間近で見てほしい」と話した。

 公開制作の時間は午前10時~午後4時。招待作家は22日までに3号と20号の2点を仕上げ、24日から27日まで県民会館に展示する。県芸術文化協会と県美術連合会、県、県文化振興財団、北日本新聞社でつくる実行委員会主催。

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