谷さん(左)作の帽子が並ぶ会場

谷さん(左)作の帽子が並ぶ会場

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「上畠アート」継承 利賀移住の作家と料理人

北日本新聞(2018年11月24日)

 南砺市利賀村上畠(うわばたけ)集落に移り住んだ帽子作家、谷和彦さん(40)と料理人の中尾英力さん(47)が23~25日、自宅を会場に、それぞれの技を生かした展示会や茶会を開いている。2016年で終了した名物イベント「上畠アート」の名を受け継ぎ、地域の新たな魅力づくりに意気込んでいる。

 谷さんは15年に新潟県新発田市から、中尾さんは今春に富山市から、それぞれ移り住んだ。上畠集落は高台に位置し、四季の風情豊かな山並みが望める。上畠アートは、こうした風情と屋外展示作品を調和させて独特の空間をつくり出す催しで、富山市八尾地域の美術家らが07~16年に開いていた。

 谷さんらは「この素晴らしい景観を、大勢の人と楽しみたい」と考え、展示や茶会を計画。かつて上畠アートを担っていた人から了承を得て、名称を継承することになった。「地元住民として、地域の魅力を発信したい」と意気込む。

 もともと空き家だった谷さん宅では、釣り糸でつり下げた木の板などに、谷さん作の帽子約30点を並べた。青や茶色の模様、藍染めなど多彩だ。初日は、室内のガラス戸越しに、もやがかかった初雪の山並みが見えて、展示作品と共に楽しめた。

 茶席専門の料理人、中尾さん宅では、粥茶事(かゆちゃじ)が開かれた。24、25日はアート茶会がある。「利賀瞑想(めいそう)の郷(さと)」では、五箇山産の悠久紙に絵を描いてもらうコーナーを設けている。北日本新聞社後援。

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