朝、雷鳥荘を一歩出ると、青空と白銀に輝く立山連峰が広がっていた。「今日はどこで滑ろうか」-。玄関前はスキー板やスノーボードを準備する愛好者で大にぎわいだ。
山岳ガイドの高橋守さん(45)=長野県大町市=は「立山は本州で一番最初に新雪のパウダースノーを滑ることができる場所だからね」と人気の理由を教えてくれた。この時期の雷鳥荘の宿泊者は毎年訪れるリピーターがほとんどという。「立山でのシーズンインを祝うのを楽しみにしている人ばかり」と高橋さん。初滑りを満喫したスキー客は「また春に滑りに来る」と笑顔を見せた。