富山空港から輸出されるチューリップの球根=県花卉球根農業協同組合

富山空港から輸出されるチューリップの球根=県花卉球根農業協同組合

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県産チューリップ球根 富山から台湾へ初空輸

北日本新聞(2018年11月29日)

 県産チューリップの球根が29日、富山空港から初めて台湾へ輸出される。県花卉(かき)球根農業協同組合(清都和文組合長)が、砺波市と交流のある台湾南部の嘉義(かぎ)市の文雅小学校に球根と水栽培キットを送る。28日は砺波市大門の同組合で、出荷作業が行われた。

 同市は以前から、観光や産業分野で嘉義市と交流を続けている。砺波市と同組合は2016年と17年、同校に県産チューリップの球根と水栽培キットをプレゼントしてきた。

 今回、同校が同組合から球根を購入することになった。これまでの2度は成田空港から輸出したが、県から輸送経費の半額が補助される事業を紹介され、富山空港から送ることになった。

 28日は同組合で、県産品種の「とやまレッド」と「黄小町」の球根計900球と、水栽培キットが運送業者の車に積み込まれ、空港へと向かった。29日の台北便で運ぶ。球根は冷蔵処理を施しており、12月25日ごろに開花する見通し。

 また、台北市も球根を購入することが決まった。来年1月下旬に「とやまレッド」や「紫水晶」など6品種6050球を富山空港から輸出する。

 同組合の藤岡昭宏営業部長は「砺波のチューリップを知るきっかけにしてほしい。チューリップフェアや花畑も楽しんでもらえたらうれしい」と話している。

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