1万人目の記念品を受け取る水口薫さん(左から2人目)と前後に来場した水口マサヱさん(同3人目)、山口さん(左端)

1万人目の記念品を受け取る水口薫さん(左から2人目)と前後に来場した水口マサヱさん(同3人目)、山口さん(左端)

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椿絵名品展、入場者1万人超す 高岡市美術館

北日本新聞(2018年12月5日)

 高岡市美術館で開かれている「椿絵名品展 つばき咲く-光琳、大観、夢二など-」は4日、開幕からの入場者が1万人を超え、節目の来場者に記念品が贈られた。

 1万人目は富山市大町の水口薫さん(56)。近くに住む母親のマサヱさん(81)と来館し、「母がツバキが大好きなので一緒に見に来た。いい記念になった」と喜んだ。同館の関野正弘副館長が同展の関連書籍とツバキグッズを贈った。

 前後に来場したマサヱさんと同市蓮町の山口路子さん(69)にも記念品が贈られた。


■大観の「雪旦」1位
 高岡市美術館で開催中の椿絵名品展で行われた展示作品の人気投票「『椿』ザ・ベストテン」の結果がまとまった。横山大観の「雪旦(せったん)」(1926年)が505票を集めて1位となった。

 会場にはツバキをモチーフにした日本画、洋画、工芸82点が並ぶ。ベストテンは11月1日から12月1日まで実施し、来場者に気に入った作品5点までに投票してもらった。

 1位の「雪旦」は雪が積もった朝の光景をテーマに、大部分を水墨で描いた作品。「すがすがしさと上品な感じが伝わる」(富山市・50代女性)などと人気を集め、2位に100票以上差を付けた。

 2位の牧進さんの「眠れる美女」は川端康成の小説にちなんだ大作で、「たくさんの赤い花びらに迫力がある」(滑川市・70代女性)。3位の北大路魯山人の「色絵椿文鉢」は赤、白に加え黄色の花も描かれているのが特徴で、その大きさが目を引く。このほか、尾形光琳や川合玉堂ら巨匠の作品、洋画では熊谷守一、黒田悦子さんの作品が10位までに入った。

 同館の竹内唯学芸員は「大観の1位はさすがという感じ。一方で、どの作品にも票が入り、多彩なツバキを楽しんでもらえた」と話している。

 同展は9日まで。同館と北日本新聞社でつくる実行委員会主催。

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