ヤマブドウを活用したワインを手にする関係者

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ヤマブドウワイン完成 南砺・西太美住民ら耕作放棄地活用

北日本新聞(2018年12月12日)

 南砺市福光地域の中山間地にある西太美地区の住民らが、耕作放棄地を整備して育てたヤマブドウのワインが完成した。11日、関係者が市役所福野庁舎を訪れ、田中幹夫市長に報告した。

 同地区の住民でつくる「山ぶどう研究会」(川邊邦明会長)は、地元に多く自生するヤマブドウを活性化の起爆剤にしようと、3年前に栽培を開始。耕作放棄地を整備した1ヘクタールの畑に317本の苗木を植えて育成に取り組み、ことし9月に初収穫した。

 収穫量は想定よりやや少ない100キロ。これに岩手県から購入した400キロを合わせ、福井県大野市のワイナリーで醸造した。地域資源を生かすという思いを込め、南砺地方の方言で「もったない」などを意味する「アッタラモーニ」と名付けた。

 川邊会長や山本隆一代表、堀郁夫西太美地域協議会長らが同市役所福野庁舎を訪れた。田中市長は「皆さんの情熱によって、耕作放棄地から地域振興につながる商品が生まれた」と喜んだ。

 ワインは400本醸造し、1本3千円(税抜き)。南砺市福光の酒店「嶋や酒店」で13日から販売する。問い合わせは同店、電話0763(52)0576。

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