金沢市中央卸売市場で18日、奥能登産原木シイタケの特秀品「のとてまり」の初競りが行われ、最高級品「プレミアム」に認定された1箱(6個入り)が過去最高の20万円で競り落とされた。奥能登原木しいたけ活性化協議会によると、今年は猛暑で生育が遅れたが、秋以降は天候に恵まれ、高品質に仕上がった。
柿市商店(金沢市)が競り落とし、同市のフランス料理レストラン「ル・グリル ドミニク・ブシェ カナザワ」が購入。18日からコース料理のスープとして振る舞う。
のとてまりは2011年の出荷開始以降、毎年、最高値を更新しており、同協議会の垣内吉雄会長は「ブランド浸透に加え、生産技術の向上により年々品質が上がっている」と話した。
プレミアム2箱、通常版の8個入り16箱、6個入り6箱、5個入り1箱が競りに掛けられ、もう1箱のプレミアムは3万円、通常版は2万~4万円の値が付いた。
のとてまりは、原木シイタケ「のと115」のうち、かさの直径8センチ以上、肉厚3センチ以上、かさの巻き込みが1センチ以上で、特に形の優れたものがプレミアムに認定される。