水揚げされたブリ。漁業関係者から2年連続の不漁を危ぶむ声が上がっている=1日、氷見魚市場

水揚げされたブリ。漁業関係者から2年連続の不漁を危ぶむ声が上がっている=1日、氷見魚市場

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ひみ寒ぶり8000本、平年の半分以下のペース

北日本新聞(2018年12月23日)

 氷見魚市場で水揚げされるブランド魚「ひみ寒ぶり」の2018年度の漁獲累計が22日で8129本となり、17年度通期の累計8058本を超えた。記録的な不漁だった17年度より1カ月以上早く8000本を超えたが、平年の水揚げ本数を大幅に下回っており、漁業関係者からは「2年続けて不漁になりそう」と危ぶむ声が上がっている。

 ひみ寒ぶりは2011年に商標登録され、氷見漁協などでつくる氷見魚ブランド対策協議会が管理体制を定めている。18年度は重さの基準を1キロ引き下げ、6キロ以上としていた。

 今月1日の出荷開始宣言後、ほぼ連日数百本の水揚げがあり、22日は428本が市場に並んだ。同日までの累計は、3722本だった前年度の2倍に当たり、氷見市内の鮮魚商の男性は「昨年が悪かっただけにほっとしている。今年のブリは形も良いようだ」と話す。

 しかし、漁業関係者の見方は厳しい。不漁で宣言ができなかった15年度を除く11~17年度の11・12月の平均水揚げ本数は2万6411本。重さなどの基準が度々変更されているため単純比較はできないが、水揚げが現在のペースで年末まで続いた場合、平均の半分を下回る勘定だ。一日当たりの漁獲は3日の845本が最多で、千本を超える日はまだない。

 氷見漁協の担当者は「重量ベースで見ても、例年11、12月に氷見・七尾沖で200トン程度のブリを扱うが、今季は半分ほど」と話す。前年度は新潟県上越市沖での巻き網漁の影響を受けたが、「今季は日本海全般でブリの魚影が薄いという印象」と言う。

 県水産研究所は11月に発表した漁況予報で、10月~来年3月の富山湾での重さ7キロ以上のブリの漁獲は、平年を上回ると予測している。小塚晃研究員は、今月上旬は四方沖が好調だったとし、「中旬以降のデータを見る必要があるが、水温が高めに推移している影響も考えられる。シーズンはこれからであり、今後に期待したい」と話した。

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