収蔵庫に運び込まれる守山町の山車の後輪

収蔵庫に運び込まれる守山町の山車の後輪

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守山町の山車、後輪も修理完了 高岡御車山祭

北日本新聞(2018年12月26日)

 国重要有形・無形民俗文化財「高岡御車山(みくるまやま)祭」の山車(やま)の一つ、守山町の後輪2輪の保存修理が終わり、25日、高岡市末広町の収蔵庫に収められた。前輪2輪の修理は昨年度で完了しており、来年の同祭では前後輪とも、よみがえった重厚な姿を披露する。

 車輪はケヤキ材で直径1・62メートル。長年の使用で木部の損傷や漆の劣化、金具の脱落などが見られたため、2016年度から3年計画で前輪2輪、後輪2輪の修理事業を実施した。

 修理は高岡地域文化財等修理協会(大澤幸勝会長)が担当。前輪は16、17年度で修理を終え、後輪は17年度に木材修理・新調と漆の塗り直しを行った。今年5月1日の同祭は修理した前輪と、飾り金具のない後輪で巡行し、その後、後輪の漆の上塗りと金具の修理・取り付けを進めてきた。前輪、後輪とも修理費用はそれぞれ2輪で約1677万円。

 この日は同協会のメンバーらが、車輪をクレーンでつり上げてトラックから運び出し、収蔵庫内で、新調した車軸に取り付けた。作業を見守った守山町の高岡御車山保存会理事、若森征雄さん(81)は「来年の祭りはきれいな姿で巡行できる。多くの人に見てもらいたい」と話していた。

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