カフェに生まれ変わる門を前に、オープンに向けてスタッフと話し合う服部さん(右)=小矢部市安楽寺

カフェに生まれ変わる門を前に、オープンに向けてスタッフと話し合う服部さん(右)=小矢部市安楽寺

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カフェ開設で雇用に貢献 小矢部の南谷地区

北日本新聞(2018年12月27日)

 小矢部市の中山間地・南谷地区の住民や出身者の有志が株式会社を設立し、来年1月に同地区にある土蔵造りの大型の門を改修したカフェをオープンさせる。少子高齢化が進む地域での拠点づくりや雇用の創出が目的で、地元食材をふんだんに使ったメニューを提供する予定。株式会社は現在、民泊を手掛けており、将来的には余った土地を活用したレンタル農園も行うなど取り組みを広げたい考えだ。

 小矢部市によると、石川県境にある南谷地区は、住民に占める65歳以上の割合が45・8%と市内14地区で最も高い。少子高齢化が進み住民が減っていく現状を変え、持続可能な地域づくりにつなげようと、住民や出身者の有志3人で今年8月に株式会社「伊造」を設立した。社名は、社長の服部容子さん(63)の曽祖父の名前から付けた。

 同市安楽寺にある服部さんの実家の敷地内にある建物を活用し、民泊事業を行っている。カフェに改修するのは、この家の2階建ての門で、横約13メートル、幅約4・5メートルあり、高さは約5・5メートル。築60年で、かつては作業場や物置として使われており、内部に広いスペースがある。

 設計や施工は、スタジオオオスガ(高岡市大手町)が手掛け、木のぬくもりを感じる空間を作り出した。インターネット上で資金を募るクラウドファンディングも活用して費用を集めた。

 門のスペースの一部は開放しイベントなどで使ってもらう予定で、カフェのオープンに当たり従業員を雇うことも決めた。

 将来的には服部さんの家族が所有する田畑を活用し、レンタル農園も始めたい考えだ。服部さんは「地区の皆さんに愛される拠点になればいい」と話している。

 店名は「cafe Bush Warbler」(カフェ バッシュ ワーバリー)で、ウグイスを意味する。オープンは1月11日で、営業時間は午前11時~午後7時とする予定。

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