迫力を漂わせる名古屋城欄間の原寸大写真

迫力を漂わせる名古屋城欄間の原寸大写真

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井波彫刻の魅力発信 福野で47点展示

北日本新聞(2019年1月17日)

 文化庁の日本遺産に認定された井波彫刻の優れた技をアピールする展示企画が18~28日、南砺市福野文化創造センターで開かれ、同センターの収蔵作品や彫刻師らの自信作など計47点を紹介する。復元した名古屋城本丸御殿に設置され、話題を呼んだ彫刻欄間の原寸大写真も飾り、井波彫刻の魅力を幅広く発信する。 

 タイトルは「井波彫刻 日本遺産への道」。昨年5月、井波彫刻を軸にした多彩な文化財が「宮大工の鑿(のみ)一丁から生まれた木彫刻美術館・井波」として日本遺産に認定されたのを受け、福野文化創造センターと井波彫刻協同組合が合同で企画した。同組合発足100年目の節目を飾る意味合いも込めた。

 住宅欄間の先駆けとして知られる大島五雲の松竹梅など先人の秀作のほか、同組合歴代理事長の置物やパネル、仏像などを多彩に展示。日展や二紀会を舞台に活躍する作家らの斬新な作品もそろえる。

 同組合が請け負い、名古屋城本丸御殿に納入した7枚の欄間を紹介するコーナーでは、1枚を原寸大の写真(高さ約140センチ、幅約270センチ)で紹介し、迫力を漂わせる。他は2分の1サイズの写真を展示する。会期中、大型スクリーンで制作風景の動画を上映する。

 同組合の藤崎秀平理事長は「250年の歴史で育まれた技術を全て見ることができる」とアピールする。

 20、27日に井波彫刻師による作品解説、27日に彫刻家で富山大名誉教授の長谷川総一郎さんの「井波彫刻250年」と題した講演会がある。入場料は一般300円、高校生以下無料。北日本新聞社共催。

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