「旅館甲子園」の決勝に向けてスタッフと打ち合わせする山岸裕一さん=十日町市の「酒の宿玉城屋」

「旅館甲子園」の決勝に向けてスタッフと打ち合わせする山岸裕一さん=十日町市の「酒の宿玉城屋」

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十日町・松之山温泉玉城屋 旅館甲子園20日、日本一決戦

新潟日報(2019年2月19日)

 全国の旅館経営者やスタッフが、働く魅力やおもてなしへの思いなどを発表する「旅館甲子園」で、新潟県十日町市松之山温泉の「酒の宿玉城屋」が上位3旅館に選ばれ、20日、東京で行われる決勝に挑む。社長の山岸裕一さん(36)は、創業100年超の昔ながらの旅館を受け継ぎ、地酒と里山の食を生かした料理を味わえる旅館へと一新した経験を語る。「松之山温泉を全国にアピールしたい」と意気込んでいる。

 旅館甲子園は、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部の主催で、今年で4回目。全国から115旅館が出場し、書類審査による1、2次審査を経て、3旅館に絞られた。決勝では、出場者が経営理念など旅館業への思いを語る。

 山岸さんは横浜国立大を卒業後、日本料理店で修業。その後、民間企業で財務経理や経営企画に携わった。2016年夏、玉城屋の4代目として跡を継いだ。

 「新潟といえば地酒。何か一つ特化することで、世界から人を呼ぶことができる」と強調する山岸さん。以来、利き酒師や酒匠、ソムリエの資格を生かして酒を前面に据え、全11部屋の家族経営だった旅館のリニューアルを進めた。

 さらに東京でミシュラン二つ星のレストランを営む、十日町市出身の飯塚隆太さんの下で働いていたシェフも招き、18年3月、「酒の宿」として高級路線に変更した。地酒は100種類以上用意。地元産を中心に豊かな食材を生かしたフランス料理に合わせて、相性のよい地酒を提供する宿として人気を集めている。

 「宿が元気になれば、地域は元気になる」との思いから、松之山地域で経営難に陥っていた市の宿泊施設を買い取った。18年7月、フランス料理とワインを楽しめて、宿泊もできるバル「醸(かも)す森」としてオープン、再生させた。

 東京ビッグサイトで行われる決勝では、今春に入社する学生も含めスタッフ10人全員が登壇する。500人以上の観衆の前で、それぞれが旅館で働くきっかけや目標などを発表する。山岸さんは「松之山や新潟の魅力、おもしろさを全国に伝えるとともに、一緒に地域を元気にしてくれる仲間も募りたい」と語った。

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