照明を消して夜の雰囲気を演出した館内を流す県民謡越中八尾おわら保存会=越中八尾観光会館

照明を消して夜の雰囲気を演出した館内を流す県民謡越中八尾おわら保存会=越中八尾観光会館

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おわら情緒たっぷりと 越中八尾冬浪漫メインイベント

北日本新聞(2019年2月24日)

 富山市八尾地域中心部で開かれている「越中八尾冬浪漫」のメインイベントが23日、越中八尾観光会館(上新町)と周辺であり、来場者はおわら風の盆や越中八尾曳山(ひきやま)祭に象徴される地元の伝統文化や食、景色などを楽しんだ。

 冬浪漫は通年観光を進めるため越中八尾観光協会(杉山峰夫会長)が毎年開催している。おわら風の盆の雰囲気で来場者を迎える夜の「ウエルカムステージ」には県民謡越中八尾おわら保存会が出演。舞台踊りに続き、照明を落とした館内を踊り手と地方衆がゆっくりと流した。

 ステージに先立ち、杉山会長が「夜の八尾は違った趣がある。通年に加え、一日を通して楽しめる観光を進めたい」とあいさつし、駒沢北日本新聞社専務が祝辞を述べた。

 地元食材を使った料理を中心にブースが並ぶ「ふるさと屋台村」、曳山の模型で構造を解説する「みんなの曳山教室」、禅寺坂(西町)周辺の石垣をライトアップする「夢あかり」なども行われた。

 イベントは24日まで。最終日は日没から午後8時まで「夢あかり」がある。北日本新聞社共催。


■手作りあんどんや鍋料理で出迎え
 夜間の魅力を発信するため、今年はメインイベント開催日の夕方以降の企画を充実させた。越中八尾観光会館の周辺では、地元住民が手作りのあんどん、熱々の鍋料理の販売などで歓迎。ウエルカムステージ鑑賞後に周辺を散策する人の姿が目立ち、住民のもてなしで体と心を温めた。

 上新町通りに、きのこ汁、酒かす汁など大鍋で調理した汁物を提供する「おもてなし処(どころ)」を4カ所開設。同町の旧酒店ではあんどんを並べた「あかりアート展」を開き、隣接する建物の窓に大学生の協力で切り絵を貼って模様を浮かび上がらせた。

 一般社団法人「地域・観光マネジメント」の塚本昌紀代表理事の講演もあり、参加者は夜の観光を地域活性化につなげる方法を考えた。

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