積雪・残雪期の白山の噴火を想定した訓練が13日、白山市白峰地区で行われた。火口付近で解けた雪が土砂を巻き込んで流れ落ちる「融雪型火山泥流」が地区内に到達する恐れがあると想定し、県、白山市など6機関の約100人が避難時の連携を確認した。
訓練は昨年に続き2度目で、噴火警戒レベルで最高の「レベル5(避難)」が発表された想定で実施された。防災行政無線で噴火警報が流れ、住民や白峰小の児童らが避難した。
参加した白峰小2年の加藤尊勝君(8)は「もし噴火したらと思ったら怖いけど、冷静に避難したい」と話した。白山火山防災協議会長の山田憲昭市長が講評した。
融雪型火山泥流は火口域から西に13キロ離れた白峰地区内まで達する可能性があり、手取川沿いにある地区内の白峰小、建設会社、住宅、市営住宅が避難対象となっている。予定していた県消防防災ヘリによる訓練は天候不順で中止した。