射水市新湊地域中心部の内川沿いに、築100年の旧家を改装した民泊施設「内川の家 奈呉」(同市放生津町)が完成した。近年、観光地として注目が集まる新湊地域中心部で、観光客から寄せられる「宿泊施設があればいい」という声を受けて整備された。14日に関係者向けの内見会があり、旧家の造りを生かした内部が公開された。
この旧家は、2016年から「番屋カフェ」として活用されている土蔵の母屋で、近くに拠点を置くNPO法人「水辺のまち新湊」が所有。番屋カフェを手掛ける住宅メーカー、プロデュース(高岡市姫野、新川篤志社長)がリフォームし運営する。
木造2階建てで、2階部分を民泊施設とした。定員2人のベッドルームと、鍵の掛かるふすまで仕切られた定員4人の和室が2部屋ある。ベッドルームはもともと茶室として使われていた部屋で、傾斜のある天井にその名残がある。
1階には、宿泊者用の風呂やキッチンのほか、会合や会食などに使える「コミュニティレンタルスペース」を設けた。8畳の2部屋と6畳の1部屋を続き間として使える。
15~17日午前10~午後5時に一般向けの内見会を開く。管理人の荒木知佳さんは「観光客の宿泊はもちろん、地元住民にも使ってもらい、町の魅力を伝える拠点にしたい」と話している。