利用者が増加している紙すき体験

利用者が増加している紙すき体験

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和紙すき 観光客に人気 南砺相倉集落 体験者5年で3倍

北日本新聞(2019年3月29日)

 南砺市平地域の世界文化遺産・相倉合掌造り集落で、和紙すきを体験する観光客が増えている。外国人客の増加などに伴い、体験者は2013年のスタート時に比べ3倍近くになった。今春はイスラエルから100人以上の団体客の予約が入っており、受け入れ体制の強化を検討。日本の伝統に触れられる体験型観光が好評を得ているようだ。

 集落内では合掌造りの「和紙漉(す)き体験館」で、例年雪のない4~11月にかけて観光客を受け入れている。

 南砺市下梨(平)の農事組合法人「五箇山和紙」の代表理事で、伝統工芸士の前崎真也さんから手ほどきを受けながら、さまざまな色や形の模様が付いた和紙を作る。時間は10分弱で、価格は700円から。今シーズンは30日から本格的に観光客を受け入れる。

 体験が始まった13年度は764人だったのに対し、18年度は2262人に増えた。前崎さんは現在の体験者の約半分が外国人だと感じており、「日本の地方ならではの体験をしたいという人が多いのではないか」と話す。

 ことし3月末から4月末にかけてはイスラエル人の団体ツアー6本の予約が入っている。同体験館1カ所で大勢の観光客を受け入れられないため、状況次第で紙すき道具がある「旧高桑家」を開放することを検討する。

 相倉合掌造り集落保存財団事務局の中島仁司さんは、集落を訪れる観光客が、ひと回り散策して帰ってしまう「通過型」が多かったと指摘。「五箇山全体の魅力を伝えるためにも、和紙すき体験は滞在時間を延ばす大きな一助になる」と話している。

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