徳川家達から松平春嶽に送られた手紙などが並ぶ企画展=3月31日、福井県福井市郷土歴史博物館

徳川家達から松平春嶽に送られた手紙などが並ぶ企画展=3月31日、福井県福井市郷土歴史博物館

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徳川家と越前松平家の親密さ示す史料展示

福井新聞(2019年4月2日)

 江戸から明治期にかけての徳川家と越前松平家の関係を紹介する企画展が、福井県福井市郷土歴史博物館で開かれている。両家の家系図や手紙、拝領品など30点の史料から深いつながりをひもといている。5月19日まで。

 徳川家康の次男結城秀康が福井藩の初代藩主に就いた際に、弟の2代将軍徳川秀忠が祝いと喜びの言葉をつづった書状(1601年)は、2人の仲むつまじい兄弟関係がうかがえる。

 福井藩に招かれた軍学者が秀康らの事績をつづった「越叟夜話(えっそうやわ)」(1716年)には当時の情勢が書かれ、同博物館の印牧信明学芸員は「他の藩なら罰せられる出来事も、おとがめなしとされることが多かったようだ。世間から『制外の家』と呼ばれていた」と話す。

 将軍家親族の「御三卿(ごさんきょう)」から迎えた松平春嶽らが藩主となり、より深い関係を築いたことを示す家系図や、春嶽が晩年までやりとりした徳川家16代当主家達(いえさと)との手紙なども並ぶ。印牧学芸員は「福井藩は、いざという時に力を発揮すると期待されていた。史料から裏付けられる両家の深い関係性を知ってほしい」と話している。

 午前9時~午後7時。一般210円、中学生以下と障害者ら、介護者は無料。同博物館では、春季特別展「大安禅寺の名宝」(福井新聞社共催)も開かれている。

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